解体工事を検討している時というのは、まず「解体費用」や「解体業者の信頼性」など、自分の利害に関わることを真っ先に考えてしまいがちです。

もちろんこれらも大事なのですが、工事中は粉塵や騒音、場合によっては交通整理が必要だったりと少なからず近隣にお住まいに方へ不便をかけることになりますので、工事中の配慮が大変重要になってきます。

解体工事には、どんなに気をつけていても大小さまざまなトラブルが発生する可能性がありす。これらを最小限に抑えるため、予想されるクレームの例とその対処方法についてご紹介していきます。

解体工事中クレームの例

様々なパターンが存在しますが、よくある解体工事のクレームとしては下記のようなものが挙げられます。

「粉塵が付くことが気になって洗濯物を外に干せない」
「振動のせいで家の中の食器やグラスが割れてしまった」
「振動や騒音のせいで不眠症になった」
「何度言っても自分の敷地内に解体業者が路上駐車をして困っている」
「受験生の子供の勉強の妨げになっている」
「ほこりに敏感な子供が喘息を発症してしまった/症状がひどくなった」
「飛んできた破片や粉塵で家の壁・車が傷ついてしまった」
「解体中の振動があまりに大きく外壁にヒビが入った」
「職人の態度やマナーが悪い」

※解体サポートがご紹介する業者さんには作業中のマナーや事前説明を徹底していただいておりますので、業者・施主様双方の認識の行き違いや不慮の事故の場合を除き、これらのクレームをいただくことはまずありません。

解体工事のクレームに対する対処方法

人間誰しも、むやみに波風を立てて人間関係を悪化させることは避けたいと考えるものです。

軽い騒音など些細な問題であれば、大抵の場合「仕方ない」と目をつむるケースが多いかもしれませんが、あまりに騒音・粉塵の程度がひどかったり業者の態度が悪いと、「被害を受けた」と感じ苦情・通報といった手段を取らざるを得なくなりますよね。

実際に無断駐車や家を傷つけられるなどの被害を受ければなおさらです。

これら全てのクレームを、事前挨拶や作業マナー改善・安全管理の徹底で完璧に防ぎきれるわけではありませんが、それぞれを入念・確実に行っていれば、深刻なトラブルに発展することはまず無いはずです。

また、ほとんどのクレームは解体業者側の問題に対して寄せられるため、施主自身に矛先が向くケースはあまり見られませんが、例えば近隣の方が施主に対し、解体業者への注意喚起を促すよう直接依頼したのに一切改善されないなどの場合は、施主にも矛先が向いてしまう可能性があります。

そうならないために、工事前に行う近隣挨拶の際は出来る限り業者に同行すること、苦情・要望を受けた場合は真摯に受け止めて柔軟な対応をすることで、少しでも状況を和らげる効果が期待できます。

■具体的なクレーム対処法

・粉塵の飛散についてのクレーム ⇒ 散水量・回数を増やす

・騒音についてのクレーム ⇒ 防音シートを追加・グレードアップする

・振動についてのクレーム ⇒ (可能なら)振動が発生しにくい工法に変更する

・その他、クレームがあった場合は迅速に対応すること

対応によっては費用負担が増加してしまうものもありますが(水道代、交通誘導員の人件費等)、トラブルが悪化し施主もろとも損害賠償請求をされるような事になった場合は桁違いの出費になりますので、近隣対策費は必要不可欠な出費として割り切ることも必要です。

クレームを最小限に食い止めるために

苦情の原因として共通するのは、やはり「配慮が足りない」という点に尽きます。

きちんと説明をしたつもりでも、内容に不足があれば被害を受けた住民は「そんなことは聞いていない!」と感じ、トラブルに発展してしまいます。

事前に全ての可能性を知らせることは難しくとも、挨拶周りの際は慎重に言葉を選び、誠意を伝えるために可能な限り業者+施主のセットで回ることをおすすめします。

なお、もともとの近隣住民との相性や地域の特性上の問題などで、苦情が来る可能性が高いことが予想される場合は、そのことも解体業者さんに相談しておくと良いでしょう。

対応に慣れている業者さんであれば、近隣住民を集めた説明会を開くなどの形で事前説明を強化し、上手に対応してくれるはずです(専属の弁護士を付けているところもあります)。

解体サポートからご紹介する業者さんはすべて、そんな「挨拶・事前説明」の大切さを十分知り尽くした「気配り解体」のできる方ばかりですのでご安心下さい。(他社さんとの相見積もりの際に、その人柄や対応力を実感していただくことが多いです)。