人生に1回あるか無いかの解体工事。
近隣挨拶はすべきなのかどうなのか。。。
そんなお悩みについてお答えしていきます。

新しく家を建て替える時

今住んでいるお家の建て替えを考えたり、新しく古家付きの土地を購入してマイホームを構えようと考える時、必ず今ある建物を解体してから、新しく新築を建てることになります。この場合は、近隣挨拶を行った方がベターだと言えます。もちろん新築を建てるということはその土地にこの先何十年も住んでいくことであり、ご近所付き合いは避けては通れません。近年いくらご近所付き合いが薄くなってきているとは言っても、もし自分の世代だけでなく、子供世代が同じ土地に住み続ける可能性があるならばできるだけ円満な関係を築いたまま、パスしてあげるのが理想的です。

郊外や田舎などで周辺に家がなくぽつんと一軒家が立っているような場所であればだれにも迷惑は掛かりませんが、そういった場所で建て替えをされる方のほうが近年稀ではあるので皆さん市街地などに通いやすい住宅街などである場合が多いです。そういった場所では必ず養生シートを施し近隣に粉塵などが舞わないように気を付けながら解体工事をしていきますが、どうしても100%防ぐことはできません。外壁や洗濯物、またはガレージのお車などに埃が飛んでしまう事はなかなか避けられないのです。

粉塵だけでなく騒音で迷惑しているとか、振動でひびが入ったとか後からいろいろな問題が出てくることはよくあることです。事前に工事の周知とご挨拶が済んでいればなかなかそこまで大きいトラブルになることはありません。工事の最中に近隣で不快に思われる方が出てきても、直接施主さんが窓口になって文句を聞いたり何らかの対応が取れるからです。もし事前に近隣挨拶をせずに工事が始まって何らかのトラブルになった場合、高確率でトラブルになり新築の工事の時にも尾を引いてしまうことにもなってしまうのです。

 

遠方の実家を壊す

様々な理由で誰も住まなくなってしまって空き家になっている遠方にあるご実家などの場合はどうでしょうか。先ほども少し触れましたが、周りに何もないようなぽつんと一軒家であれば近隣挨拶をしなくてもまず問題はないでしょう。ただ、先ほどの建て替えと大きく違うポイントは、その土地に住むことは二度とない。というところです。つまり、近隣住民の方々とも今後お付き合いはなくなるという事です。しばらく帰っていなくて疎遠になっている場合は現場に足を運ばずに解体工事を終えてしまう方も少なくありません。もちろん解体業者さんは事前に近隣挨拶をするのが一般的ではありますし、お見積りにも明記されている会社もあります。ですが、このケースでは、今後お付き合いがない地域に遠方から出向き交通費を掛けてまで挨拶をするかどうか、という天秤にかける方が多いようです。

まとめ

結論として、今後もお付き合いが続く建て替えなどでは、必ず近隣挨拶は行った方がいいと言えます。事前に窓口なども決めておいて、現場付近の方はどういう不満を持っているか情報が入ってくるようにして、早めに対応ができるといいと思います。

 遠方で今後関わることのない土地に関しては、今までお世話になった方へご挨拶も兼ねて訪問する方もいらっしゃいますので、基本的に施主さんのお気持ち次第といったところになってしまうと思います。一点補足するならば、解体後に更地にして売却を検討している方はぜひ次に買われる方の事も考えて最後まで立つ鳥跡を濁さずな姿勢で近隣挨拶も欠かさない方が宜しいかと思います。お隣の土地の方などと仲がよくなかったりすると購入者もしり込みをして敬遠をするケースが少なくないからです。